ふたくちおとこ

クチート大好きな私が、主にポケモンやボドゲに関して書くブログ

かえんほうしゃ - ほのお + みず = ハイドロポンプになるか?

みなさんこんにちは。さっちんです。

ポケモンに関する文章を使ってword2vecをやってみたので、今回はその結果をお見せしたいと思います。 ソースコードと学習データは以下に置いています。 github.com

最近の流行?!、「単語と単語での計算」

タイトルを見て興味を持った方は、word2vecってなんだ???となると思いますので、簡単にご説明します。 最近、AIや人工知能という単語がニュースなどで取り上げられるように、IT業界ではAIや人工知能が非常にホットな話題となっています。 その文脈の中で、文章も人工知能で分析してやるぜ!という試みが流行しており、word2vecはその中の一つの手法です。

word2vecのイメージを具体的にするために、非常に有名な例を挙げたいと思います。 それは…

王様 - 男 + 女 = 女王様

です。

つまり、文章で「王様は男性における地位の名称ですが、王様と同様の意味を持つ女性における地位の名称は何でしょうか?」と表現される質問を計算式で表したものになります。このように、「単語同士で計算ができるようになったら、人工知能に文章を理解させる手助けになるんじゃね?」という発想で生まれた手法です。

ポケモンでword2vecしたい

難しい話はこのくらいにして、本題に移りたいと思います。 単語同士が計算できるとなると、ポケモン好きな皆様におかれましてはポケモン用語でもやってみたいと思うのではないでしょうか? それが今回のタイトルである「かえんほうしゃ - ほのお + みず = ハイドロポンプになるのか?」に帰着するわけです。

そこで今回は、ポケモンWiki*1ポケモン対戦考察まとめWiki*2の記事を学習させてみました。それでは結果を見ていきましょう。

単語自体の計算結果

まずは単語そのものを見ていきましょう。指定した単語と関連の強い単語のトップ10が表示されます。 横にある数値は関連度になります。

さっそく、我らがメガクチートを計算してみましょう。

calc("メガクチート")

  1. バンギラス 0.9744253754615784
  2. テッカグヤ 0.9737641215324402
  3. 一      0.9579521417617798
  4. メガギャラドス 0.9565474987030029
  5. 喰らう     0.9561516046524048
  6. カイリュー   0.9555752277374268
  7. マンムー    0.9530206918716431
  8. 舞       0.9496548175811768
  9. メガハッサム  0.949008584022522
  10. てる      0.9439014792442322

クチート一緒にパーティへ入ることの多いカイリューマンムーがトップ10に入っています。 舞は「つるぎのまい」のことですね。


続いてパーティの名称である雨パを計算しました。

calc("雨パ")

  1. 独自 0.9668172597885132
  2. ペリッパー 0.9622671604156494
  3. 個性 0.9604281783103943
  4. 化す 0.9601962566375732
  5. 充実 0.9588289260864258
  6. 使い 0.9584391117095947
  7. あめふらし 0.9568397998809814
  8. あくタイプ 0.9563978314399719
  9. 多芸 0.9530139565467834
  10. 無類 0.9518377184867859

7世代で雨パで採用されることが多いペリッパーや、雨パに欠かせない特性のあめふらしが入っていますね。


続いてタイプのフェアリーを計算。

calc("フェアリー")

  1. 倍 0.9322121143341064
  2. 一貫性 0.922793984413147
  3. 格闘 0.9219501614570618
  4. ゴースト 0.9165294170379639
  5. 相性補完 0.9136119484901428
  6. ドラゴンタイプ 0.9095576405525208
  7. 地面 0.9079031944274902
  8. 4倍弱点 0.9013127088546753
  9. 4倍 0.8987537622451782
  10. 強い 0.8973758220672607

フェアリーに弱点を突かれる格闘やドラゴンという単語が入っています。 4倍弱点はサザンドラやジャララガン、ズルズキンゴロンダあたりの記事が効いてるのでしょうか?


次は性格のおくびょう。

calc("おくびょう")

  1. ひかえめ 0.9599519371986389
  2. CS 0.9132525324821472
  3. こだわりメガネ 0.9035917520523071
  4. 基 0.8862846493721008
  5. 冷静 0.8780158758163452
  6. 性格 0.8219131231307983
  7. せっかち 0.8143517374992371
  8. 努力値 0.8130760192871094
  9. ハイドロポンプ 0.8049198389053345
  10. ムーンフォース 0.8013639450073242

これは素晴らしいですね。おくびょうと同じように特殊アタッカーに採用されるひかえめ、冷静がランクインしています。 また、努力値の振り方であるCSという単語や持ち物であるこだわりメガネも入っています。


calc("きあいのタスキ")

  1. カムラ 0.9162214398384094
  2. 持ち物 0.8896895051002502
  3. ラム 0.8842946290969849
  4. 蜻蛉返り 0.8831953406333923
  5. クリスタル 0.8821411728858948
  6. 優先 0.8816790580749512
  7. ジュエル 0.8660957217216492
  8. 選択 0.8502988219261169
  9. がんせきふうじ 0.8499913811683655
  10. なげつける 0.8491314649581909

きあいのタスキだと、同じ持ち物であるカムラのみやラムのみ、Zクリスタル、ジュエルが関連の強い単語として挙げられています。 とんぼがえりはタスキ潰しによく使われるからでしょうか?


さて、それでは技を見ていきたいと思います。

calc("じしん")

  1. ストーンエッジ 0.9791466593742371
  2. ぢ 0.9695087671279907
  3. いわなだれ 0.9539787173271179
  4. れいとうパンチ 0.9350066184997559
  5. すてみタックル 0.9336516261100769
  6. かみくだく 0.9321756958961487
  7. アームハンマー 0.9284919500350952
  8. アイアンヘッド 0.9270839095115662
  9. かみなりパンチ 0.9270591139793396
  10. どくづく 0.9257274270057678

じしんを計算すると、物理技ばかりが列挙されました。 また、じしんと同時に採用されやすいストーンエッジいわなだれが上位に入っています。


最後にかえんほうしゃを見たいと思います。

calc("かえんほうしゃ")

  1. あくのはどう 0.9866007566452026
  2. れいとうビーム 0.9813727140426636
  3. りゅうのはどう 0.978251576423645
  4. なみのり 0.9763879776000977
  5. だいもんじ 0.9738233685493469
  6. ラスターカノン 0.9735146760940552
  7. ソーラービーム 0.9731917977333069
  8. きあいだま 0.973129391670227
  9. かみなり 0.9693619012832642
  10. だいちのちから 0.9692765474319458

こちらは完全に特殊技ばかりが並んでいます。これは期待が膨らみますね。

単語と単語の計算結果

では、かえんほうしゃ - ほのお + みず を計算してみましょう。

calc("かえんほうしゃ-ほのお+みず")

  1. 特殊技 0.9034083485603333
  2. はどうだん 0.8909361958503723
  3. サブ 0.8858975172042847
  4. りゅうのはどう 0.8845259547233582
  5. ふぶき 0.8783226013183594
  6. ハイドロポンプ 0.8712683916091919
  7. 電 0.8656661510467529
  8. だいもんじ 0.8648360371589661
  9. 軸 0.8628724813461304
  10. メイン 0.8532931804656982

・・・やりました。かえんほうしゃからほのおタイプを引いてみずタイプを足すと、ちゃんとハイドロポンプになります。 (※それ以外の技が上位に来ているのは気のせいです。) せっかくなので、他の計算もしてみましょう。


calc("ぜったいれいど-氷+地")

  1. 地割れ 0.9815039038658142
  2. とんぼがえり 0.976150631904602
  3. あやしいひかり 0.967402458190918
  4. ちから 0.9479234218597412
  5. ドリル 0.9468713998794556
  6. じこさいせい 0.9343216419219971
  7. 叩き台 0.9340541958808899
  8. あまごい 0.9317256212234497
  9. きゅうけつ 0.9308851361274719
  10. パンチ 0.9303572773933411

これまたすごい結果になりました。ぜったいれいどから氷タイプを引いて地面タイプを足すと、ちゃんと地割れになります。


次は、ポケモンのタイプを引いたり足したりしてみましょう。

calc("リザードン-ほのお+みず")

  1. すべて 0.9639962911605835
  2. 近く 0.9628123641014099
  3. ソルガレオ 0.9590645432472229
  4. ざら 0.9563183784484863
  5. ボスゴドラ 0.949439525604248
  6. 一般 0.9466379284858704
  7. 本来 0.9451665878295898
  8. ケース 0.9429201483726501
  9. 呼称 0.9397175312042236
  10. おろか 0.938876211643219

このように、リザードンからほのおタイプを引いてみずタイプを足すと、ちゃんと御三家のカメックスに…、 ソルガレオになるそうです。


アローラの守り神でみんなのアイドルでもあるカプ・テテフちゃんも、エスパータイプを引いてでんきタイプを足すと、しっかりカプ・コケコに…、

calc("カプ・テテフ-エスパー+でんき")

  1. てる 0.9460397362709045
  2. テッカグヤ 0.9357684850692749
  3. 勝てる 0.9340535402297974
  4. 取れる 0.9280171990394592
  5. ヒードラン 0.9266940951347351
  6. 切る 0.9233332276344299
  7. ボーマンダ 0.9210865497589111
  8. ギルガルド 0.9198833703994751
  9. 処理 0.9168146848678589
  10. 読みで 0.9078798890113831

UBのテッカグヤになるそうです。


最後は気持ちよく終わりましょう。クチートにメガストーンを加えると…

calc("クチート+メガストーン")

  1. 飛ぶ 0.9863591194152832
  2. 違える 0.9835994243621826
  3. 小さい 0.9808191657066345
  4. 上書き 0.9792056083679199
  5. 伴う 0.9779235124588013
  6. 裏 0.9774397015571594
  7. 返す 0.9748541116714478
  8. 見せる 0.9745727777481079
  9. 針 0.9743210077285767
  10. バグ 0.9740380048751831

はい。飛び立つそうです。

計算結果の考察

みなさん、お気づきだとは思いますが、今回の精度はいまいちな結果となってしまいました。 実は上記の結果は、100ケース以上の計算をして、見栄えの良いものを並べたものです。 10まんボルトから電気を引いて炎を足してもかえんほうしゃにはなりませんでした。

今回のケースでは、学習データに難アリという印象です。 Wikiという媒体の性質上、言葉のゆらぎがあり、略語(トリックルームパーティーがトリパとなっている)も多用されて非常にデータ加工が困難でした。 また素直に処理をすると、オボンのみが「お盆」と「のみ」に分割されてしまい、固有名詞も拾えませんでした。 かなり丁寧に言葉のゆらぎを直し、略語を正式な単語に復元し、技や持ち物の名前などの固有名詞が残るように手作業で加工したのですが、 上記のような精度に落ち着きました。

また、データ量も少なく、高精度に学習できなかったとも感じています。 2つのwikiだけではなく、ポケモンに関するまとめサイトもクローリングして、もっと文章を集めたほうが良かったです。

人工知能も、適切なデータを使い、適切な手順を踏まないと賢くならないという良い例になったと思います。

まとめ

今回は、word2vecを使って「かえんほうしゃ - ほのお + みず = ハイドロポンプ」を計算しました。 たくさんの計算をしましたが、上記くらいしか見栄えのいいものがありませんでした。 とは言え、「かえんほうしゃ - ほのお + みず」を計算した結果の中にハイドロポンプを見つけたときは、めちゃめちゃ嬉しかったです。 また、技に関しては精度がよく、物理技と特殊技はしっかり見分けられるようです。 きれいに加工されたもっと大量のデータを利用することで、まだまだ賢くなるなと思いました。

p.s. メガクチート - メガストーン = マグカルゴになるそうです。なんでや…。

クチートの性格の選び方について

みなさんこんにちは。さっちんです。

今回はクチート努力値配分について書いていきたいと思います。

昔とある記事で、「いじっぱり」のS振りと「ようき」のA振りでは、ステータスの実数値に差が出ると見たことがありました。 それまでは「いじっぱり」のクチートばかり育成していたのですが、場合によっては「ようき」もありなんじゃ?と考えるようになり、もやもやするようになりました。

そこで今回は、網羅的にステータスを計算することで、性格を選択する指針にしたいなと考えています。

前提

細かい話になりますが、前提を書いていきます。

  • シングル向け
  • 個体値は6V
  • H252, C0は固定*1
  • 性格は、いじっぱり、ようき、わんぱく、しんちょうの4つ
  • ステータス実数値はメガクチートもの
  • 努力値の一覧は前回の記事で生成したものを利用

sacchin13.hatenablog.com

ステータスの計算結果はGoogleSpreadsheetsにまとめました。 https://docs.google.com/spreadsheets/d/1TX2p3nLwo3bei823fiM3xuiDtgRsu8yAMHPFiIUojVI/edit?usp=sharing

ここからデータを抜粋しつつ、S調整・耐久調整の2つの観点で見ていきます。

Sを調整する場合の性格の選び方

「いじっぱり」と「ようき」をどう選択すればいいか、「S考察」シートから1行を抜き出して見ていきます。

仮想敵実数値 クチートS実数値 S努力値 A努力値 A実数値 実数値合計 S努力値 A努力値 A実数値 実数値合計
77 78 60 196 165 243 4 252 157 235

表の詳しい見方は下記に記載します。*2

すばやさの実数値を78にしたい場合、6列目と10列目の差が「いじっぱり」と「ようき」のステータスの差(243-235=8)になります。 つまり、すばやさの実数値を78にしたい場合は「いじっぱり」を選択したほうが、全体のステータスが高くなるということになります。

それでは「S考察」シートに戻り全体を見ていきます。 結論としては、すばやさ実数値103以上を求める場合は「ようき」が必須となり、それ以外は「いじっぱり」を選択した方が良いということになりました。 80族無振り~84振りに先手を取りたい場合にのみ、「ようき」を選択するようにしましょう。

物理耐久を調整する場合の性格の選び方

「いじっぱり」と「わんぱく」をどう選択すればいいか、「B考察」シートから1行を抜き出して見ていきます。

クチートB実数値 B努力値 A努力値 A実数値 実数値合計 B努力値 A努力値 A実数値 実数値合計
160 116 140 157 317 4 252 157 317

表の見方はすばやさと同じく下記に記載します。*3

ぼうぎょの実数値を160にしたい場合、5列目と9列目の差が「いじっぱり」と「わんぱく」のステータスの差(317-317=0)になります。 この場合は「いじっぱり」と「わんぱく」のどちらを選んでも一緒のステータスになるということになります。

それでは「B考察」シートに戻り全体を見ていきます。 結論としては、B実数値178以上を得るためには「わんぱく」が必須となります。 B実数値165-177では、「わんぱく」のほうが僅かにステータスの合計が高くなります。 B実数値159以下は「いじっぱり」が推奨です。

特殊耐久を調整する場合の性格の選び方

「いじっぱり」と「しんちょう」をどう選択すればいいか、「D考察」シートから1行を抜き出して見ていきます。

クチートD実数値 D努力値 A努力値 A実数値 実数値合計 D努力値 A努力値 A実数値 実数値合計
147 252 4 138 285 148 108 139 286

表の見方は、物理耐久とまったく同じです。

とくしゅぼうぎょの実数値を147にしたい場合、5列目と9列目の差が「いじっぱり」と「しんちょう」のステータスの差(138-139=-1)になります。 この場合は「しんちょう」を選択したほうが、全体のステータスが高くなるということになります。 (※たった1だけですが…)

それでは「D考察」シートに戻り全体を見ていきます。 結論としては、D実数値148以上を得るためには「しんちょう」が必須となります。 D実数値145-148では、「しんちょう」のほうが1だけステータスの合計が高くなります。 D実数値141以下は「いじっぱり」が推奨です。

まとめ

今回は性格の違いでどれだけステータスに差が出るかを検証しました。 検証の結果、「ようき」や「わんぱく」「しんちょう」を選択する基準が明確になりました。 カプ・テテフやカプ・コケコと対面した時の選択肢を増やすため、 最近は耐久に振ることが多いと思いますので、ご参考になれば幸いです。

p.s. かわいさを求めて性格を選ぶときは、「きまぐれ」がいいと思います!

*1:第6世代の構築記事では、ほとんどがHA全振りという状況でした。そのため、H252を基本にS振りや耐久調整などを考えていきます。

*2:仮想敵のすばやさ実数値77(1列目)に対して、クチートが先手を取るためのすばやさ実数値78(2列目)があり、性格が「いじっぱり」の場合に必要な努力値60(3列目)を記載しています。 余った努力値196(4列目)をこうげきに振った場合のこうげき実数値165(5列目)があり、すばやさ実数値とこうげき実数値の合計243(6列目)を記載しています。 続いて、性格が「ようき」の場合の必要な努力値4(7列目)、こうげきに振る努力値252(8列目)、こうげき実数値157(9列目)、すばやさ実数値とこうげき実数値の合計235(10列目)を記載しています。

*3:ぼうぎょ実数値160(1列目)、性格が「いじっぱり」の場合に必要な努力値116(2列目)、こうげきに振る努力値140(3列目)、こうげき実数値157(4列目)、ぼうぎょ実数値とこうげき実数値の合計317(5列目)、性格が「わんぱく」の場合の必要な努力値4(6列目)、こうげきに振る努力値252(7列目)、こうげき実数値157(8列目)、ぼうぎょ実数値とこうげき実数値の合計317(9列目)を記載しています。

努力値の組み合わせを1行コードで生成する

みなさまこんにちは。さっちんです。

最近ハイラルを散策するのに夢中になりすぎて、ポケモンから離れてしまいました。 しかし、2月末にはクチートのメガストーンをちゃんと手に入れ、 さらにシーズン3になったので、ポケモン熱が再び増してきました。

そこで久々にクチートを育成しようと色々調べていたら、こんな記事が。

http://okido117117.hatenadiary.com/entry/2017/03/22/085740okido117117.hatenadiary.com

ふむふむ。と読ませて頂くなかで、こんな言葉を思い出しました。

努力値効率」

例えば「いじっぱり」のAS252振りと「ようき」のAS252振りでは実数値が変わるんだよなぁと、今更ながら考えてしまいました。 しかし、努力値効率についてあまり考えたことがない私にはハードルが高く、 この振り方がベストであると確信が持てませんでした。

そこで、ふと

「確信が持てないなら、努力値の組み合わせ全部でステータスを計算してみればいいじゃないか。」

と思いつきました。

そこで今回は、努力値の組み合わせを生成してみたいと思います。

努力値の仕様

ご存知の方が多いと思いますが、ポケモンのステータスは、 種族値個体値努力値によって決まります。(ポケモン3値とも呼ばれます)。 この中の努力値(Effort Value, 略してev)は以下のような仕様になっています。

  • 仕様
    • HP、攻撃、防御、特殊攻撃、特殊防御、素早さの6種類のステータスに自由に割り振れる
    • 4を振るとステータスが1上がり、以後8振るたびにステータスが1上がる
      • よく、ev = 4 + 8nとなるように振るのが良いと表現される
    • 1つのステータスに割り振れる最大値は252
      • 先程の数式で表現すると、252 = 4 + 8 * 31
    • 全体の最大値は510
      • 先程の数式で表現すると、510 = 4 + 8 * 63 + 2
      • このように必ず2が余るため、最大値は508といっても差し支えない
  • よい例
    • HP=252、攻撃=252、防御=0、特殊攻撃=0、特殊防御=0、素早さ=6
  • 無駄がある例
    • HP=85、攻撃=85、防御=85、特殊攻撃=85、特殊防御=85、素早さ=85

だいたいこんな感じです。

努力値の組み合わせ

上述した数式のnの値を変化させると、あるステータスに振ることができる値が求まります。

n = 0 のとき、 ev = 4 + 8 * 0 = 4
n = 1 のとき、 ev = 4 + 8 * 1 = 12
n = 2 のとき、 ev = 4 + 8 * 2 = 20
…

n = 31 のとき、 ev = 4 + 8 * 31 = 252

全く振らない0を合わせると、あるステータスに振ることができる努力値は以下の33個になります。

0,4,12,20,28,36,44,52,60,68,76,84,92,100,
108,116,124,132,140,148,156,164,172,180,188,
196,204,212,220,228,236,244,252

つまり以下のような組み合わせを生成できるといいのです。

HP 攻撃 防御 特殊攻撃 特殊防御 素早さ 合計
0 0 0 4 252 252 508
0 0 0 12 244 252 508
84 84 84 84 84 92 508
84 84 84 84 92 84 508
252 244 12 0 0 0 508
252 252 4 0 0 0 508

ということで、Kotlinでやってみました。

val ev = mutableListOf<Array<Int>>().also{ result -> (4..252 step 8).toMutableList().apply { add(0) }.let{list -> list.forEach { h -> list.forEach { a -> list.forEach { b -> list.forEach { c -> list.forEach { d -> list.forEach { list.mapTo(result) { arrayOf(h, a, b, c, d, it) } } } } } } } } }

3月1日にリリースされたKotlin 1.1.0に含まれる、alsoを利用しているところがポイントです!

まとめ

今回は、努力値の組み合わせをたったの一行で表現する手法についてまとめました。 全く需要はないと思いますが、著作権はありませんのでご自由にご利用下さい。

p.s. 次回はクチートのステータスを計算するぞー。

【ポケモンSM】ドヒドイデ 定数ダメージ型【シーズン1】

みなさんこんにちは。

ポケモンバンクが解禁されましたね。 メガストーンがないもののクチートも使えるようになったので、メガストーンなしで今どんな感じなのか使ってみたいと思います。

さて、今回はシーズン1において私が使っていたドヒドイデの育成論について紹介したいと思います。

やればできる子 ドヒドイデ

紹介

  • 特性:さいせいりょく
  • 性格:ずぶとい
  • 持ち物:たべのこし
  • 努力値:H252 B252 D4
  • 実数値:157-x-204-x-163-x
  • 技構成:どくどく/まとわりつく/トーチカ/ワイドガード

有利な相手に繰り出し、「まとわりつく」と「どくどく」で相手のパーティーの体力を削る型です。 後ろに控えている抜き性能の高いポケモンをより有利に立ち回れるようにします。

立ち回り

  • 有利な相手にドヒドイデを受け出しする
  • こちらは「まとわりつく」を選択する
  • 相手が居座った場合、交代できない相手を定数ダメージで倒し切る
  • 相手が交代した場合
    • はがねタイプ、どくタイプやタイプ一致で弱点をついてくる相手の場合、素直に他のポケモンに交代する
    • 相手が「どくどく」の通る「じしん」持ちのポケモンの場合、「どくどく」を入れる
      • 攻撃特化のいじっぱりガブリアスの「じしん」であっても耐える(ドヒドイデちゃんさすが!)
        • 次のターン「トーチカ」で様子を見る
          • 相手が「じしん」を連打しているなら「ワイドガード」を選択する
          • 「じしん」以外の技で押してくる場合、素直に交代する
  • 「さいせいりょく」を最大限に活かして、相手のパーティのHPを削っていく

定数ダメージの目安

以下が定数ダメージの目安となります。 最もターン数を稼いだ場合に相手のポケモンを倒すことができます。 また「まとわりつく」自体のダメージも加わります。

ターン しめつける状態 どく状態 累計
1 まとわりつくを使ったターン 1/8 0 1/8
2 どくどくを使ったターン 1/8 1/16 5/16
3 トーチカを使ったターン 1/8 2/16 9/16
4 ワイドガードを使ったターン 1/8 3/16 14/16
5 ドヒドイデを戻したターン 0 4/16 18/16

シーズン1においての使用感

  • 相手のパーティに「テッカグヤ」「ギルガルド」「カプ・コケコ」がいるとほぼ必ず選出されました
    • こちら側はそれらに強いポケモンを選出することで対応しています
  • 対戦中ドヒドイデに対して、上記のポケモンに加えて「ガブリアス」「メガギャラドス」「マンムー」がよく交代出しされました
    • 上述の「じしん」を連打して来ることが多いため、ワイドガードを用いて対応します
  • 「くろいヘドロ」ではなく「たべのこし」を採用した理由
    • ナマコブシと対面して「みずびたし」をされたトラウマによるものです。ご自身のパーティと相談して下さい
  • 「じしん」連打と同様に積みの起点にされることも多いです
    • こればっかりは宿命ですね。「トーチカ」のタイミングをうまく見極めることで対応していました。
  • ドヒドイデちゃんかわいい!

まとめ

シーズン1はドヒドイデを主軸にパーティを組もう!と考えて育てた型です。 ただ、使用率の高いポケモンが軒並みドヒドイデが刺さらないポケモンだったので、はっきりいってシーズン1では辛かったです。 私のレートが低いため活躍しましたが、高レベルになると厳しいかもしれません。

一方で、シーズン1を戦っていく中でドヒドイデをかなり好きになりました。 そのためシーズン2以降も積極的に使っていきたいと考えています。

以上、ドヒドイデ 定数ダメージ型の紹介でした。

p.s. ひとでなし型もがんばります!

ハワイ語で見るポケモンサンムーン

みなさま、Hau'oli Makahiki Hou !

いきなり意味不明な挨拶で初めてしまいましたが、ハワイ語で「明けましておめでとうございます。」の意です。 2017年の初ブログは、ハワイ語について書きたいと思います。

ハワイ語ポケモンサンムーン

みなさんご存知の通り、ポケモンサンムーンの舞台であるアローラ地方ハワイ諸島がモチーフになっています。 またハワイ諸島ではハワイ語が存在し、英語とともにハワイ州公用語に指定されているそうです。

私もハワイ語については最近知りました。それに伴い、サンムーンにどれだけハワイ語が使われているのか気になりましたので調べてみました。 それでは一気に見ていきます。

メレメレ島

【melemele】(メレメレ)   
黄色い

花園の色とも一致していますね。

ハウオリシティ

【hauoli(hau'oli)】(ハウオリ)   
幸福、幸せ、喜び
【Hau`oli la hanau】(ハウオリ ラーハナウ)   
お誕生日おめでとう

マハロ山道

【mahalo】(マハロ)   
ありがとう、感謝
【Mahalo nui loa】(マハロ ヌイ ロア)   
大変ありがとうございます

カーラエ湾

【kalae(kāla'e)】(カーラエ)   
澄みきった、穏やかな

アーカラ島

【akala('ākala)】(アカラ)   
ピンク色

こちらも花園の名前と一致しています。

オハナタウン

【ohana】(オハナ)   
家族、仲間

オハナ牧場もあり、イメージに合いますね。

コニコシティ

【konikoni】(コニコニ)   
koniの重複形、胸のドキドキ

関連があるような無いような…。

ハノハノリゾート・ハノハノビーチ

【hanohano】(ハノハノ)   
栄光

さすが最新のリゾート!

ウラウラ島

【ulaula('ula'ula)】(ウラウラ)   
'ulaの重複形、赤色

ここで島の名前は全て色だと確信しました。

マリエシティ

【malie(mālie)】(マリエ)   
穏やかな、静かな

ホクラニ

【hoku(hōkū)】(ホク)   
星
【lani】(ラニ)   
空、天、天国

きれいな単語の組み合わせです。

カプの村

【kapu】(カプ)   
タブー、禁止

これは触らぬ神に祟りなし的なイメージですね。

ハイナ砂漠

【haina(ha'ina)】(ハイナ)   
言う(言った)こと、声明、折り返し句
【haina】(ハイナ)   
(神への)奉納、いけにえを捧げること

後者がより合致している感じがします。

ポニ島

【poni】(ポニ)   
頭に油を注いで神聖にする儀式/紫色の

ポータウン

【po(pō)】(ポ)   
夜、暗やみ

ククイ

【kukui】(ククイ)   
ククイの木。ハワイ州の州木/灯り

ハウ

【hau】(ハウ)   
雪、氷、冷たい/(ハイビスカスなどの)低地特有の木

当てはまりましたが、関連ない気がしています…。

ハラ

【hala】(ハラ)   
罪、失敗/時が経過する、過ぎ去る/パンダナスまたはタコの木

ここまで来て、人名には木に関する単語が使われているのか?!と思ってしまいました。

イリマ

【ilima('ilima)】(イリマ)   
花の名前、イリマ

マオ

【mao(ma'o)】(マオ)   
緑色

カヒリ

【kahili(kāhili)】(カヒリ)   
王室を象徴する、棒の先に鳥の羽をつけたもの

圧倒的なCV(早見沙織)感を醸し出しているキャラだと個人的に思っています。かわいい。

まとめ

地名と人名だけを調べましたが、その他でもまだまだハワイ語が使われていそうです。 独特の発音であったり雰囲気があるので、ハワイ語がけっこう気に入っています。 ちなみに冒頭の挨拶は「ハウオリ マカヒキ ホウ」と読みます。

今回はハワイ語について見ていきました。 仕事が始まってしまったので新年初めてのブログが遅くなってしまいました。 今年もチョコチョコと更新していきたいと思いますので、よろしくお願いします!

p.s. 参考にさせて頂きました。ありがとうございます! kuuipo.org

【ボドゲ】 OReCLEで遊んだ感想

みなさんこんにちは。 先日、ゲームマーケット2016が開催されました。 私も久しぶりに参戦し、新作として発売されていた「OReCLE」というゲームを買ってきました。 そこで、遊んだ感想を書いていきたいと思います。

gamemarket.jp

ゲームの概要説明

  • 実際にかかった時間
    • 3人(全員初見)プレイで、大体40分
    • 2回目以降は20~30分になりました
  • ざっとルール
    • 3種類(4人プレイなら4種類)の鉱石から、より価値の高い鉱石を集めるゲームでした
    • 前半のドラフトフェーズでお金と鉱石を集め、後半のオークションフェーズで鉱石と宝石を買っていきます
      • 前半のドラフトでは、各プレイヤーがそれぞれ1種類の鉱石だけ価値がわかる状態で、お金と鉱石をピックしていきます
        • プレイヤーAは鉱石Xの価値だけ分かり、プレイヤーBは鉱石Yの価値だけ分かり、プレイヤーCは鉱石Zの価値だけ分かる感じです
      • ドラフトフェーズが終わった段階で、3種類すべての鉱石の価値が全員に公開されます
      • 後半のオークションでは、ドラフトで集めたお金で鉱石と宝石を買っていきます
    • また、フェーズを問わずゲーム中に一定の条件を満たしたプレイヤーは称号を得ることができます
    • オークション終了時、お金と鉱石、宝石、称号の勝利点を計算し、一番点数が高い人が勝者となります

面白かった点

ドラフトでの戦略

まず、「鉱石」の価値(=勝利点)が1種類しか分からないトコロがいいですね。 勝利点が判明していない「鉱石」をピックするよりは、オークションで有利になり、勝利点も判明している「お金」を集めたくなります。 しかし「お金」ばかり取りすぎると、「鉱石」が手元に集まらず、「称号」の獲得が難しくなります。 ここがトレードオフになりますね。

一方、「鉱石」を集めていくとドラフトフェーズの段階で「称号」を獲得することができます。 「称号」の勝利点は高いので、そちらを狙う戦略もあります。

各自がピックした札は常に公開されているので、ドラフト初心者でも誰が何を集めているのかを把握しやすいのも良かったです。

オークションでの戦略

山札からカードをめくり、そのカードに入札して購入するフェーズです。 プレイヤー間でやり取りはしないため、全員の所持金が減っていきます。

めくった「鉱石」または「宝石」の勝利点は確定しているので、 どのくらいの「お金」で落札するかは明白でした。 そのため、素直に勝利点の高いカードを落札するか、相手プレイヤーを邪魔するために割高のカードを落札するかが問われます。

ここでも各自の所持金が公開情報になっているので、見落とすことは少ないです。

どの称号を狙うか?

「称号」は勝利点が高く、条件を満たせばすぐに手に入りるため、 プレイヤーは「称号」を狙うことになります。 しかし「称号」を獲得する条件がそれぞれ大きく異なるため、 ある程度狙う「称号」を決める必要がありました。

ドラフトフェーズで一気に条件をクリアするのか?オークションフェーズで落札してクリアするのか? この戦略を考えるのが面白かったです。

まとめ

以上、OReCLEで遊んだ感想でした。 3回プレイしましたが、かなり面白かったです。

持ち運びやすいので、今度から身内で遊ぶ時には携帯するようにします。

【ポケモンSM】クチートと相性が良さそうなポケモン【シーズン1】

みなさんこんにちは。 早いもので、ポケモンサンムーンの発売から3週間が経過しました。 色々な対戦動画も投稿され、本格的にレーティングバトルが始まったように感じます。

しかし、クチート愛好家の皆様におかれましては、アローラ図鑑にクチートがいないと絶望したことでしょう。 私も悲しくなりました。 そこで今回は、ポケモンバンクの解禁に向けてクチートと相性が良さそうなポケモンを考えて気を紛らわせたいと思います。

クチートと相性の良さそうなポケモンを妄想する

やはり気になるのは、7世代におけるクチートの相棒です。 ということで、私が気になったポケモンを列挙していきます。

ペリッパー

まず気になったのは、今回多くの点で強化された「ペリッパー」です。 「クチート」の弱点である「ほのおタイプ」「じめんタイプ」を「ペリッパー」は半減以下にでき、 「ペリッパー」の弱点である「いわタイプ」「フリーズドライ」を「クチート」は半減以下にできます。

また「あめふらし」があるため、「ペリッパー」が倒れたとしても 「クチート」の弱点である「ほのおタイプ」を軽減できます。

タイプ相性的には非常に良いと思ってます。

カプ・ブルル

次に気になったのは、守り神の「カプ・ブルル」です。 「クチート」の弱点である「じめんタイプ」を「カプ・ブルル」は半減(じしんなら1/4)にでき、 「カプ・ブルル」の弱点である「どくタイプ」「こおりタイプ」を「クチート」は半減以下にできます。

「ほのおタイプ」の一貫性が残るので、そこは残りのポケモンで補う感じでしょう。

オニシズクモ

効果がてんこ盛りな特性「すいほう」で話題になった「オニシズクモ」も気になりました。 「クチート」の弱点である「ほのおタイプ」「じめんタイプ」を「オニシズクモ」は半減にでき、 「オニシズクモ」の弱点である「いわタイプ」「ひこうタイプ」を「クチート」は半減にできます。

火力の高い「でんきタイプ」のポケモンが厳しいので、パーティーで補いましょう。

タイプ:ヌル

前作でも組み合わせとして存在した「クチート」「ポリゴン2」を「タイプ:ヌル」に置き換えたものですね。 「ポリゴン2」と「タイプ:ヌル」は特徴が異なるため、 その違いがいい方向に働くのか、あるいは悪い方向に働くのかは未知数です。

ドヒドイデ

サンムーンで新規に登場したポケモンの中で、私の好みにどストライクだった「ドヒドイデ」。 「クチート」と合わせると、可愛い×可愛いで最強なんじゃないかと思っています。

「じめんタイプ」の一貫性は気になるものの、「クチート」の弱点である「ほのおタイプ」に「ドヒドイデ」は強そうですし、 「ドヒドイデ」が苦手な「カプ・テテフ」や「ギルガルド」を「クチート」で倒すことで案外行ける組み合わせになr…厳しいか…?

まとめ

今回は7世代におけるクチートの相棒として、個人的に気になったポケモンを紹介しました。 しかし、タイプ相性に重きをおいて選出したので、実際はいい組み合わせでないかもしれません。

未解禁のポケモンに思いを馳せるのは楽しいものです。みなさんも自身の一番好きなポケモンで妄想を楽しみましょう。

p.s. 「カプ・テテフ」もかなり好みなので、ちゃんと育てたいと思います。